幹部自衛官からの転職を考えている自衛官向けに、再就職探しから自衛隊を辞めるまでの手順をリスト化しました。
自衛隊を辞めたい…だけど再就職先をどうやって見つけたらいいのか分からない。
そう思って転職に踏み出せないでいる幹部自衛官には、ぜひこの記事を見て利用してもらいたいです。
幹部自衛官を辞めて転職するまでのリスト
自衛隊を辞めるまでの流れ
幹部自衛官の再就職先
退職後の金銭面について
転職活動のコツ
①幹部自衛官を辞める理由を整理する
幹部自衛官を辞めたい理由はなんですか?
幹部自衛官は激務と言われていますが、長時間勤務、人間関係、オーバーワーク、能力を超えた業務…などなど、必要以上に完璧を求められる世界で疲労してしまう人が多いです。
その為、転職を考えるというのも納得の理由です。
しかし、もしかしたらその転職理由は自衛隊を辞めなくても解決できることかもしれません。
本当に自衛隊を辞めるべきか、そうでないか、一度じっくり考えてから転職活動に足を踏み出しても遅くはありません。
詳細⇒幹部自衛官を辞めたい!転職が必要かどうかじっくり考える
②辞めて後悔しないかチェック
そもそもですが、転職に向いていない性格の人もいるのでここは注意が必要です。
というのも、自衛隊を辞めて転職する人の中には「自衛隊を辞めて後悔」している人が一定数いるからです。
そのせいで転職を何度も繰り返したり、なかなか内定が出なかったり…。
こういう場合は、何かしらマインドに問題を抱えている場合があります。
一度、自分でチェックしてみましょう。
詳細:転職に向いていない自衛官の特徴を公開!当てはまったら要注意
③自衛隊を辞めるのにかかる期間
自衛隊を辞めて転職すると心に決めたら、まずは退職の意向を上司に伝えなければいけませんね。
退職の意思を表明してから実際に退職するまでには、半年~1年はかかるとみていた方がよいです。
特に幹部自衛官ともなれば後任の人事調整も相当時間がかかりますから、なるべく計画を具体的に練ってから上司と相談の上で退職日を決めることになります。
また、このとき中途半端な退職理由を伝えてしまうと、なかなか退職の許可が降りなかったりするので気を付けましょう。
詳細:自衛官の依願退職の流れ。辞めるのにどれくらい時間がかかるの?
④幹部自衛官の再就職先をチェック
自衛隊幹部職という経歴を持つ人間は、どういった仕事に再就職できるのか不安ですよね?
定年幹部自衛官であればOBの誘いで大企業の顧問(詳細:定年後、民間企業の総務部長)になったりもしますが、若手幹部にはそういった話は縁が無いと思った方がよいでしょう。
それでも、元幹部自衛官が一般企業で活躍している話(詳細:退官後、営業マンとして活躍)は結構ありますよ。
⑤自衛隊で取得した資格を活かすには?
幹部自衛官の中には特殊な資格を取得している人もいるでしょう。
航空関係や医療関係など、自衛隊で取得した資格を欲しがる企業というのは存在します。
また、転職に有利な資格はあるのかなど、調べてからみるのも良いですね。
詳細:自衛隊で取得した資格を活かせる職業は?企業が欲しがる有資格者
⑥幹部自衛官から公務員になるケース
そもそも自衛官は国家公務員ですが、他にも色々な公務員がいますよね。
自衛官から他の公務員への転職で多いのが警察です。(詳細:自衛隊から警察に転職する方法)
公務員への転職は年齢制限も関係してきます。
20代の幹部自衛官であれば大丈夫ですが、30代に差し掛かるとそろそろ年齢でアウトになることもあります。
できるだけ早い段階で採用試験を受けるなど行動を起こしましょう。
⑦転職で年収が変動する可能性への対処
自衛隊を辞めて転職となると当然給与にも変動があります。
自衛隊在籍中の給料より上がるのであれば問題はないですが、悲しいことに転職者の半数は前職より年収が下がるというデータもあります。
特に幹部自衛官は基本給の他につく手当が大きいので、総支給は他の自衛官よりも多くなりがち。
それを失ってもやっていけるかどうか、どれくらいの収入があれば生活できそうか…。
一度、自分の給料明細をじっくり見て確認してみましょう。
詳細:自衛官の給与明細から紐解く、給料から天引きされる項目【独身編】
⑧自衛隊退職後の金銭面で不安ならFPに相談を
自衛隊を辞めて転職する際に、どうしても不安な事と言えば金銭面です。
転職して年収が下がったら生活はどうなるのか?一度プロに見直してもらうだけで随分と心に余裕ができます。
金銭面の負担がなくなれば転職活動にも集中できますので、気になる方はFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するという方法もありますよ。
詳細:自衛隊の退職で金銭面が不安になるならFP(ファイナンシャルプランナー)に相談しよう!
⑨転職活動の方向性が定まらない人へ
転職活動をしてみても、なかなか良い転職先が見つからない場合、そんな時は一度自分の「仕事の方向性」を整理してみましょう。
焦って適当な仕事を選んでしまっては必ず後悔してしまいます。
100%自分に都合の良い理想の会社は有り得ません。
転職における条件をリスト化し、それに順位をつけることで自分のやりたい仕事への方向性がはっきりしてきますよ。
詳細:自衛隊を辞めて転職したいけど、仕事の方向性が定まらない人へアドバイス
⑩転職エージェントの必要性
幹部自衛官が転職をするなら、ぜひ転職エージェントを利用して下さい。
希望する業界、やりたい仕事、譲れない条件、待遇の確認など、転職エージェントを使えば全て調整して貰えます。
また、幹部自衛官という経歴をアピールすることも、転職エージェントの担当者を通してやってもらった方が、より伝わりやすくなります。
一口に転職エージェントといっても色々ありますので、自分に合ったサービスを使うのも重要です。
⑪自衛隊の退職理由の話し方
自衛隊を退職し転職活動をするにあたって、退職理由をどう伝えるべきかは悩みの種です。
特に自衛隊への不満から転職を決めた場合は、伝え方によってはマイナスは印象を与えてしまいます。
転職理由を話すときのポイントは、「なぜ自衛隊を辞めたのか」と「応募する企業への志望理由」の2つが入っていればいいのです。
具体例などを参考に、自分の言葉で退職理由をまとめられるよう頑張りましょう。
詳細:自衛隊の退職理由は正直に話していいの?転職理由を上手く伝えるコツ
⑫懲戒処分で依願退職した場合
懲戒処分を受けて依願退職した際、転職活動における面接でどのように話せばいいのか悩みますよね。
受けた処分を正直に話して良い場合と、別に話さなくていい場合があります。
また、懲戒処分が理由でどこにも再就職させてもらえないときは、別の方法もありますよ。
詳細:自衛隊を依願退職した後の再就職について。正直に答えて好印象を与える方法
幹部自衛官から転職をする人へのアドバイス
幹部自衛官を辞めて転職をすると決めたら、まずは計画を持った転職活動をすることをオススメします。
どのくらいの期間で、いつまでに転職先を決めて、いつごろ退職して、新しい会社へ入社するのか…などなど。
退職してから転職活動を行うと、金銭面やブランク期間が転職に不利に働くこともあるので注意が必要です。
その為、転職活動は自衛隊在籍中に短期決戦で行った方が、自身のためにもなります。
転職活動は1人で行うより、今や転職エージェントを使って当たり前の時代です。
特に幹部自衛官の経歴を有利に働かせたいのであれば、転職エージェントは絶対利用した方がよいですよ。