自衛隊での人間関係が嫌で今すぐにでも自衛隊を辞めたいと考えていませんか?
人間関係が理由で自衛隊を辞めたなんて、転職時に不利になるんじゃないかと不安に思っている人もいるでしょう。
また、自衛隊を辞めるにしても「退職理由は何て話そう」と悩んでるかもしれませんね。
大丈夫です。
この記事では
- 自衛隊の人間関係に嫌気がした場合の退職理由
- スムーズに自衛隊を辞めるコツ
この2つの内容についてご紹介していきます。
これさえ知っておけば、自衛隊を退職しても前向きに転職活動することができますよ!
自衛隊のめんどうな人間関係
自衛隊は上下関係が厳しいことでも知られています。
特に最悪なのは上官とウマが合わないことです。
自分を否定するような言葉も多く、そういう事が続いていくと、仕事中の報告や連絡なども口籠るようになっていきます。
そうした態度が気に入らないのか、何度もやり直しをされ理不尽な扱いを受けます。
ちょっとしたことでもお叱りを受け、やれ腕立てだ、駆け足だと、長時間の訓戒や説教が待っています。
私の場合、3曹から2曹に昇任したタイミングで小隊長が変わり、部下の教育から管理に対して口を挟まれました。
「お前は自衛官に向いていない」
「こんなことも出来ないのか」
「辞めてしまえ!」
などなど、精神的なパワハラを受け続けました。
また、比較的若い年齢で昇任してしまったので、年上で階級が下の先輩たちからの嫌がらせも受けました。
自衛隊では年功序列と言われますが、それは給料面だけです。
階級に関しては昨日まで上官だった人を追い抜くこともあります。
とはいっても、入隊歴が長い先輩に対して強く出ることも出来ず、仕事に支障がでないようにペコペコする毎日なんです。
ここが自衛隊のめんどうくさいところで、一般的な民間企業なら役職者にたいして逆らういことはありません。
ですが、自衛隊では入隊歴が長い方が力を持っていることも多く、それが現場の指揮系統を大きく混乱させているのです。
ついに人間関係に嫌気が差し自衛隊を辞めることに
私は自衛隊の仕事自体は好きでした。
身体を鍛えることも、武器を扱うことも、部下を教育していくことも、それなりに上手くこなせていたと思います。
自衛隊を辞めようと思ったのは、まさに人間関係の劣悪さでした。
どうしても数年後も同じ環境で働けるイメージが湧かなかったのです。
転職したら人間関係の希薄さに驚いた
これは自衛隊出身者なら少なからず感じることかもしれませんが、民間企業の場合は人間関係が希薄のような気がします。
自衛隊時代のように、辛いときを支えあう「仲間」という意識はまずありません。
全て自分の責任で動きますから、一緒に何かするといった団体行動はめったにありません。
そういうときは、自衛隊にいたときの仲間の存在が懐かしくなったりもします。
ですが、やはり転職してよかったと思っています。
上司から叱責を受けたとしても、駆け足や腕立て伏せをさせられるわけでもないし、連帯責任もありません。
自衛隊時代の上官のように、額に青筋を立てて怒鳴る人間もいませんし、ある程度は自分の裁量で仕事は任せて貰えるので楽です。
中途採用で転職したので自衛隊時代のようにたくさんの部下がいるわけでもないし、気が楽になりました。
自衛隊を辞める時、上司に話した退職理由は?
さて、ここで読者の皆さんが気になっていることは
どうやって上官に退職の意向を伝えたのか?だと思います。
人間関係が嫌というだけでは、簡単に自衛隊は辞められません。
そこが自衛隊の特殊なところです。
民間なら退職届1枚で済むのに、自衛隊では上司の許可が無いとやめられません。
任期制自衛官なら任期まで耐えられれば、後腐れなく退職できます。
ですが、一度3曹以上まで昇任してしまえば、我慢すれば辞められるという状況ではななくなります。
予想通り、退職許可はもらえなかった
私も最初は小隊長に「自衛隊がもう嫌になりました。辞めます」と伝えたことがあります。
何度も叱責された本人に言うのはかなり勇気がいりました。
小隊長はたぶん私のことが嫌いだったのですんなり中隊長に話を持っていきました。
ですが、中隊長の答えはNOでした。
「辞めた後はどうするのか決まってるのか?」
と言われました。
私は自衛隊を辞める事ばかり考えていたので、次の仕事はどうするとか、まったく考えていませんでした。
『自衛隊を辞めてしばらくブラブラした後、ゆっくり転職活動すればいいや。』
そう考えていたんです。
つまり、無計画な状態で退職の意向を伝えてしまったわけです。
自衛隊では退職者を無職で送り出すことを良しとしていませんし、自分の中隊から3曹以上の人間が理由もなく退職したとなれば中隊長の評価にも響くのでしょう。
「もう一度、身の振り方を考えてみるように」
そう言われて自衛隊を辞める許可はされませんでした。
しかし、どうしてもスグ辞めたい!と私は思っていたので、私は強硬手段にでました。
再就職先を先に決めてきた
「身の振り方を考えろ」
そういわれたので、再就職先を先に決めてしまいました。
内定をもらった状態に無理やり持っていたんですね。
その際は「自衛隊を次の3月末で退職させてください。縁あって他の会社にお世話になることになりました」と伝えました。
これで中隊長から退職の許可を貰い、自衛隊を辞めることができました。
ただ、ここで注意してほしいのが、再就職先が決まったからと言って
「1週間後に辞めます」とか
「1ヶ月後に退職させてください」とか
そういう言い方はしてはいけないということです。
自衛隊に退職の意向を伝えるなら異動シーズンの3か月前がオススメ
自衛隊の人事管理はとてもややこしいです。
4月と8月の定期異動は3か月前からほぼ決まっています。
つまり、部隊の人員調整はそれくらい前からすでに固まっているのです。
なので中途半端な時期に人員が抜けるのは中隊長的に困るわけです。
なのでポイントととして2点。
- 退職予定日は4月・8月の異動シーズン3か月前に伝える
- 退職後はすでに再就職先が決まっていることを伝える
これで少なくても「無計画」な退職にはなりません。
1回目は説得のつもりで引き留めたのかもしれませんが、2回目ですでに再就職先も決まっているとなれば引き留める理由もないでしょう。
あとは部隊の人員調整を異動シーズンに合わせて行うだけですから。
転職時、面接で自衛隊の退職理由は何て話す?
ところで、再就職先を探す際は応募する会社の面接を受けないといけないですよね?
その時必ず「なぜ自衛隊を辞めたのですか?」と聞かれます。
人間関係を退職理由にするとマイナス評価を与えると聞いたことがあったので、私もちょっと考えましたよ。
上司が嫌で辞めたとか馬鹿正直に話すと「こいつコミュニケーションに問題がありそうだ」と思われかねなかったので、ネガティブな印象を与えない言い方に変えて伝えました。
人間関係が理由で退職した場合の退職理由の伝えかた
❶自衛隊の人間関係に嫌気がさして辞めた場合
人間関係の悪さに嫌気が差したということは、裏を返せば「今度は人間関係の良いところで働きたい」ということ。
「周囲と協力しながら仕事をしたいと思った」
「チームワークを活かした働き方がしたいと思った」
そういう風に伝えるのが一般的だそうです。
とはいっても、自衛隊ってそもそもチームプレイで動く組織なので、そこを突っ込まれたらアウト。
なので「階級にとらわれずに周囲と意思疎通を取りつつ働きたい」など、自衛隊ならではの階級制度を例に挙げて話すがのオススメ。
❷上官とウマが合わなくて辞めた場合
上司と意見が合わないとか、上司が一方的にパワハラをしてくるとか、そういう退職理由の場合は「自分の目標に合った働き方がしたい」ということ。
間違っても「上司がパワハラをしてくるので…」「上司がワンマンで」とかストレートに面接官に伝えてはいけません。
「自身の意見やアイディアを活かせる仕事にチャレンジしたい」
「年齢や社歴に関係なく、自由に意見が言える職場で働きたい」
といったように、個人として能力を会社の役に立てたいという言い方がオススメ。
会社の雰囲気や社風によって2パターンを使い分けるべし
私の場合は転職時に複数の会社の面接を受けたので、会社の社風や雰囲気でこの2パターンを使い分けて話しました。
あともし結婚していれば「家族のために自衛隊を辞めて傍にいてあげたい」っていう理由も使えます。
- 転勤のない仕事をしたい
- 災害時には傍にいてあげたい
などなど…
実際こういう退職理由を使う人もいるそうです。
私は結婚してないので使えませんでしたが。
もし既婚者であれば参考にしてください。
自衛隊を上手に辞めるコツはこれだ!
私は自衛隊在籍中に転職活動をして、内定が決まった状態で退職の意向を中隊長に伝えました。
ただ、実はこれ、一人でやったわけでないんですよ。
なんとしても次の異動シーズンで自衛隊を退職したかったので、なるべく早く内定を取りたかったんです。
かといっても、自衛隊の退職が決まっていないのに入社日を決めてしまうのもな…と葛藤する気持ちもありました。
そこで私が頼ったのが、転職エージェントです。
「どうしてもこの期日(次の異動シーズン)までに退職したいので、転職先を決めてしまいたい」
「内定が出てから退職日と入社日を調整してもらえないか」
この2点を転職エージェントの担当者に相談しました。
幸いにも私はかなり良い条件での転職が決まり、入社日に関しても自衛隊の退職日がハッキリきまってから調整してもらえることになりました。
これは転職エージェントの担当者が、内定をもらった企業側の担当者と交渉してくれたおかげです。
自分ひとりではここまで対応することはできなかったと思います。
そして先ほど書いたとおり、内定が出た時点で中隊長に「退職の意向」を伝えました。
内定が出たタイミングもちょうど異動シーズンの3か月前だったので、これも運がよかったです。
1人で転職活動をしてたらもっと長引いていた可能性があるので、転職エージェントを使っていなければ退職時期も伸びた可能性もあります。
3曹以上の自衛官が自衛隊を辞めるには「計画性」が大切
- 退職時期は異動シーズンに合わせること
- 内定をもらった状態で退職意向を伝える事
この2点さえしっかり計画すれば、誰にも迷惑をかけずに辞めることができます。
そして頼るべき転職エージェント選びを間違えないこと。
私の場合は転職成功実績No.1の「リクルートエージェント」を選びました。
ちなみにリクルートエージェントは、登録から面談・求人の紹介まで、全くの無料で利用できます。
しかも全国に拠点があるので、私のような田舎の自衛隊勤務でもちゃんとサポートしてもらえます。
「もう自衛隊なんて辞めてやる!」と決心したら、小隊長や中隊長に退職意向を伝える前に、まずはリクルートエージェントに登録しましょう。
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自衛隊在籍中に転職活動はしても良い!
私も含めてそうですが、自衛官は馬鹿正直が多すぎます。
何事も区切りをつけてから…という考えの人が多いので、自衛隊をなかなか辞められずにズルズルと続けてしまう人が多いです。
実際私も最初は「自衛隊を辞めてから考える」と思っていたのですが、これが大きな間違いでした。
辞めた後に転職活動をすると、無職の期間が出来てしまいます。
貯金を切り崩しての生活になるし、なかなか再就職先が決まらないと焦ってどうでもよい会社に決めてしまいがちです。
そうなると結局、条件の悪い仕事をつかんでしまうことになるので、「自衛隊の方がよかったかも」と後悔することになります。
- 自衛隊を退職して後悔したくない
- 絶対に自衛隊を辞めてやる
- 自衛隊の煩わしい人間関係から解放されたい
- 新しい環境で仕事をしたい
そう思っている方は、ぜひリクルートエージェントを使ってみてください。
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