いざ自衛隊を辞めるとなると、どのような流れで退職までいくのか気になりますよね。
民間企業では退職の際は1か月前までにその意思を伝えること、とありますが、自衛隊ではもっと時間がかかります。
特に円満な退職をする場合は半年から1年は見ていた方がいいかもしれません。
今回は自衛官が依願退職するまでの流れを説明していきたいと思います。
依願退職をするまでの流れ
任期制隊員ではなく、曹や幹部といった定年まで働ける自衛官が自己都合で辞めることを依願退職と言います。
自衛官が依願退職する際には、手続きに相当な時間がかかります。
退職する意志を伝える
まず、退職する意志を直属の上司に伝えなければなりません。
曹階級の人であれば、小隊長から中隊長に話を通してもらいましょう。
その後、部隊長、師団長と話が通って許可が降りれば退職できます。
意思を伝える時期
人によっては様々ですが、なるべく異動シーズンに合わせた退職が望ましいでしょう。
※8月や4月など
中途半端な時期に退職となると、人事調整がややこしいことになるので、なかなか退職を認めてもらえない可能性もあります。
特に曹以上の階級になると、空いた穴を埋めるのに相当時間がかかります。
例えば7月31日付で退職したいのなら、2月~3月の間に退職したい旨を申し出た方が良いでしょう。
しっかりとした退職理由を考える
退職を申し出ると、次の仕事や家族の了承を得ているのかなど、細かく聞かれます。
特に家族については念入りに聞かれるので、その辺は事前によく話し合っておきましょう。
転職をしたいが、まだ再就職先はきまっていないという状況なら、まず引き留めにあいます。
物品返納に気を付ける
自衛隊を退職するとなると、物品返納をしなくてはなりません。
普段から官品の整理整頓を心がけているのであれば苦労はしませんが、「あれがない、これがない」と探し回っていると、時間がかかってしまうことがあるので注意が必要です。
⇒自衛隊を辞める手順と流れ。自分でやること沢山あるので頑張って!
退職日までにする事
退職後の計画を練る
せっかく退職までに時間があるのですから、退職後の生活についてしっかりと計画を練りましょう。
もしも引っ越しが必要なのであれば、通勤に便利な土地の賃貸を探すのもよいです。
また、転職にあたってスキルや資格が必要なのであれば、その間に勉強をするのもよいでしょう。
一番やってはいけないのは、もう退職するからといってダラダラと過ごすことです。
家族への説得・安心感を与える事
退職の意向を伝える時点で家族への説得は済んでいるはずですが、家族からするとやっぱり不安な面はあります。
退職しても安心して生活できるよう少しずつ不安を解消していきましょう。
その為には、退職後のお金の流れや勤務時間、どの部分が変わってどの部分が変わらないのかなど、細かに説明するのもいいかもしれません。
ただ漠然と「新しい仕事をしてみないとわからない」とだけ言っていると、家族に不信感を与えることにもなりますので注意が必要です。
家計の見直し(保険・ローン)
以外と見落とされがちなのが、生命保険です。
自衛隊を退職すると、それまで加入していた団体保険や生協、傷害保険から脱退しなければなりません。
掛け金が安く手厚い保障だった保険から、民間の生命保険に掛け直さなければならないのです。
特に生命保険に関しては、加入する年齢が高くなると割高になる傾向があるので、できれば自衛隊在籍中のうちから就寝の生命保険と医療保険に加入しておいた方が良いかもしれませんね。
持家でローンがある場合も同様に、見直しが必要です。
転職後の収入が減って支払がキツくなるようであれば、退職金で繰り上げ返済をすると言う方法もあります。
場合によっては借り換えした方が安くなることもあるので、心配な場合は銀行に相談してみるのも良いでしょう。
⇒自衛隊の退職で金銭面が不安になるならFP(ファイナンシャルプランナー)に相談しよう!
自衛隊は円満退職にした方がいい
立つ鳥跡を濁さずということわざがある通り、できれば自衛隊も円満退職で辞めた方が良いです。
転職をすることは決して悪い理由にはなりません。
次のステップへ向かってしっかりとしたプランを練っているのであれば問題ありません。
後任を決めてもらい、物品を返納し、家族にも了承を経て、周りからの応援を受けて退職した方が絶対後悔はしないはずです。
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