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自衛隊を辞めたい!理由は何て説明する?計画的に自衛隊を辞めるコツ

自衛隊 みんなの辞めた理由

自衛隊を辞めたいと思うことは誰でも一度はあるはずです。

理由は人それぞれですが、まぁ大抵「辞めたい」と話すと、必ずと言っていいほど引き留められます。

私自身もそうでした。

一発で「そうか、辞めるのか、わかった」と納得してくれる上官は少ないでしょう。

ただ、私の場合はしっかりと退職計画を練ったことで、最終的にはすんなり自衛隊を辞めることができました。

今回は「本気で自衛隊を辞めたい」と考えている方に向けて

「自衛隊をスムーズに辞めるための退職計画」についてお伝えしていこうと思います。

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自衛隊を辞めたいと思った時にすること

まず、自衛隊を辞めたいと思ったら一番先にやって欲しいことがあります。

それが、冷静に現状を整理することです。

 

何かに思い悩んだ末に「辞めたい」とただ口に出したとしても、必ず引き留めが入ります。

同期の口から小隊長の耳に入ったり、それが巡り巡って中隊長に呼び出しを食らって1対1で面談することになったり…。

そして必ず「一度冷静に考えてみろ」と言われれます。

  • なぜ自衛隊を辞めたいのか?
  • 自衛隊を辞める事で今悩んで問題や解決するのか?
  • 自衛隊を辞めた後は何をするのか?

これ、私が中隊長に言われたことです。

たぶん同じようなことを言われた人も多いでしょう。

ただ、やっぱりこれって一度ちゃんと考えてみたほうが良いです。

損得じゃなくて、自分自身の問題とちゃんと向き合うってことです。

自衛隊を辞めたい理由は?

任期制自衛官で辞める予定の人なら、任期満了になれば満期金を貰って円満退職できますよね。

でも曹以上になってしまうと定年まで働かないといけないので、簡単には退職できません。

「このまま自衛隊に居てもダメだ、辞めよう」

そう思うことって年に何回かあると思います。

 

じゃぁどんな理由で皆「辞めたい」と思っているのか?

それには次の3つが多いんじゃないかなと思います。

  • 人間関係の問題
  • 将来性(キャリア)の問題
  • 自衛隊独自の問題

人間関係の問題

自衛隊って縦社会なので基本的に上には逆らえません。

営内者にとっては閉鎖空間でもあり、上司や先輩に恵まれなかった場合は息苦しい生活を送ることになります。

理不尽な要求や納得できない言われ方をすることもしばしば…。

特に直属の上官とウマが合わなかった日には、うつ病になるんじゃないかってくらい精神的に疲弊します。

実際それでうつ病になる隊員も多いので、自衛隊で生きていくいには人間関係が全てといっても過言ではないかもしれません。

将来性(キャリア)の問題

自衛隊で言うキャリアっていうのは階級ですよね。

自衛隊で出世すると言っても、学校成績でどこまで階級が上がるか決まってしまうので、日々の仕事に意味を見出せない人も良いかもしれません。

ずっと昇任無しで同じ階級で過ごしていると「どうせ頑張っても無駄なんだよな」と感じてしまうのも分かります。

実際3曹10年やってた人がこういった理由で辞めていったこともあります。

頑張って部内幹部になっても

  • 2~3年の全国転勤
  • 通常業務に加えてのデスクワークで長時間労働
  • とっちゃん陸曹からの小言の嵐
  • 3佐以上にならないと給料は曹と大差ない

と、出世することで受ける恩恵があまりにも少なくて、「自衛隊でこれ以上やっていけない」と感じている人もいるでしょう。

自衛という仕事自体の問題

自衛隊では民間とは違う独自の規則があります。

  • 独身者は営内に住まないといけない(幹部除く)
  • 待機・当直・警衛といった勤務
  • 休暇中も不測事態で呼集があれば駆けつける
  • 災害時は家族を置いて出動
  • 北から南への全国転勤

などなど…、家族がいれば「自衛隊で働き続けるのは無理だ」という考えに至る人もいるでしょう。

特に家族に病人や介護が必要な人がいたり、転勤により家族の生活に悪影響がある場合は、自衛隊という仕事そのものが適していない場合もあります。

 

自衛隊を辞める事で今悩んで問題や解決するのか?

で、ここでよく考えて欲しいことがあります。

今貴方が悩んでる問題は自衛隊を辞める事で解決するのか?ということです。

人間関係にしろ、将来性にしろ、自衛隊の仕事環境にしろ、それって民間の会社に転職しても同じじゃない?ってことです。

 

嫌な上司・同僚はどの世界にもいます。

民間でも役職がつけば、責任や仕事量は自衛隊と同じくらいかもしれません。

自衛隊以外の仕事でも転勤のリスクはあるでしょうし、災害時は取引先との対応の為に会社に出勤することもあるでしょう。

本当に自衛隊を辞めるべきか考える

先ほど「辞める前に一度冷静に考えよう」とお伝えしましたが、本当に自衛隊を辞めて問題が解決するのか考えましょう。

 

例えば、自衛隊は転勤族ですから、嫌な上官や同僚だっていつか異動でいなくなるかもしれません。

もしくは自分の方が早く異動で新しい環境になるかもしれません。

そしたらその場所の人間関係がすごく良好になるかもしれません。

 

同じ階級でも所属部隊や勤務地によっては、仕事の量も責任の重さも全く違います。

地方の駐屯地に行けば幹部は激務なのに、司令部にいけばお茶くみの3佐とかもいます。

つまり、異動によって今より負担が軽くなる時があるかもしれないということです。

 

自衛隊を辞めないと今の現状を打破できないのか?

転職という労力をかけてまで自衛隊を辞める意味はあるのか?

 

まぁ私自身としては、20代30代の貴重な時間は二度と戻らないと思っていたので、少しでも長く人生を良くするために退職する方向で動きました。

なぜ自衛隊はスグに辞めさせてもらえないのか

まず、自衛隊を辞めたいと話すと必ず「引き留め」にあいます。

言っても辞めさせて貰えない上位ワード

こういうことを理由にすると、次のような感じで引き留めます・

自衛隊を辞めさせない上司の上位ワード

  • 任期まであと少しだから
  • 配置換えしてやろうか
  • 休んでリフレッシュしろ
  • 転職先が決まってるのか

実際に長期休暇でリフレッシュして仕事を続けられるモチベーションが上がったら良いですが…。

※処分を受けて依願退職をすることについては「自衛官の依願退職の流れ。辞めるのにどれくらい時間がかかるの?」をご覧ください

なんで引き留めにあうの?

ところで、なんで自衛隊ってすぐに辞めさせてもらえないのか不思議じゃないですか?

民間企業なら1か月前に退職願を出せば普通に辞められます。

自衛隊だとなぜか中隊長の許可が必要ですね。

まぁこれは自衛隊の裏事情というか、組織で動く自衛隊ならではの理由があるんじゃないでしょうか?

自衛隊って部隊ごとにきっちり人数とか役割とか決められてますよね。

あとたぶんですが、特定の階級の人間、特定の資格を持った人間、特定の経験を持った人間が、一定数以上必要なんじゃないでしょうか?

だからいきなり欠員が出ると補填するのが大変なんですよ。

異動シーズンでもないのに他の部隊から人を連れてくるわけにもいかないし、訓練計画だって作り直さなきゃいけないだろうし…。

ようするに、幹部側は大変なわけです(笑)

そういう事情が分かってくると、実は辞める口実なんてなんでもいい事に気づきました。

そもそも辞める理由に意味なんかない

「辞めたい」と言って引き留められた経験者からすると、もっと立派な退職理由が必要なんじゃないか?と思ってしまいがちなんですが、正直それって関係ないです。

退職理由がどうのこのじゃなくて。

辞めるタイミングと退職後の将来設計の方が重要です。

辞めるタイミングは年度末か異動シーズン

自衛隊は組織で動いてるので、人員調整が大変なんだよということはお伝えしました。

で、その人員調整って異動シーズンとか年度末の度に変わるじゃないですか?

だとしたら、そのタイミングに合わせて退職するなら部隊にも迷惑は掛からないと思ったんです。

実際私もそれを考えて、次の異動のタイミングで辞めることを伝えたら、すんなり通りました。

退職後の将来設計を明確に提示する

あと、引き留めでよくあるパターンが「次の仕事は決まってるのか?」ということ。

ようするに、転職先を決めていれば問題ないわけですよ。

私の場合は在職中に転職活動を行ったので、退職日までになんとか次の職場を決めることができました。

退職の意向を伝えてからの転職活動だったので、中隊長と面談したときはまだ内定は出ていませんでした。

それでもしっかり退職日までのスケジュールを伝えて、転職活動をしたので分かって貰うことができました。

 

自衛隊を退職したい人に伝えたい大事なこと

ここからは自衛隊を退職したいと思っているけど、具体的な行動は何もとっていない人に向けて書きます。

脱柵は絶対にダメ

脱柵は…言わずもがなですが、絶対にやったらダメです。

辞めたくても辞められなくて追い詰められていたとしても、黙って自衛隊からいなくなることはやってはいけません。

脱柵した隊員の捜索費用は全部本人に請求がいきますからね。

それに家族にも迷惑をかけます。

脱柵するくらいなら、黙って転職活動したほうがマシです。

転職先を決める時は期間を決める事

転職活動はダラダラ続けててもダメです。

目安としては3か月の間に集中して本気で転職先を探してください。

なんで3か月?っていうと、転職のリサーチ、仕事選び、面接、をしっかりするには、これくらいの時間が必要だからです。

逆にこれ以上伸びてしまうと自衛隊を辞めるタイミングを完全に逃してしまうし、期間を決めずに行動すると甘えがでてしまうからです。

「今日は求人応募面倒だから、次の休みにやろう」…みたいな感じなると、いつまでたっても本気に慣れません。

そういう姿勢は実は面接官側に不思議と伝わっているので、期限を決めて自分を追い詰めることも必要になります。

自衛官を辞める事に対するデメリットと向き合うこと

自衛隊ってキツイことばっかりだし、生産性もないので遣り甲斐も感じにくいですよね。

でも自衛隊は腐って公務員なので、それなりに恵まれている事もあります。

特に福利厚生とか、一般企業にくらべると格段に優遇されています。

住むところも食費も提供してくれて、医療費も無料で、各種手当も充実しています。

自衛隊を辞めたら、自衛隊以上に福利厚生の良い会社に入れることは稀だと思います。

なので、自衛隊じだいと同じだけ稼げたとしても、まったく同じようには好きにお金は使えません。

自分で負担しなければいけない生活費が確実に増えるので、そこは覚悟しておきましょう。

公務員の身分中にやっておいた方が良い事

あと、意外とみんな忘れがちなんですけど、公務員の時はローンが通りやすいので、何か高額な買い物をしたいならチャンスです。

公務員は社会的信用が高いので、普通のサラリーマンと比べてローン申請が通り安いのです。

もし自衛隊退職後は車通勤を考えているとか、マンション買ってそこから仕事に通うとか、そういうのであれば在職中にローンを申請したほうが良いです。

 

それから意外と皆スルーしがちなんですけど、クレジットカードは作っておきましょう。

ゴールドカードなんかは普通のサラリーマンしてると、なかなか作れませんが、公務員の身分であれば社会的信用が高いので一発で作れます。

ゴールドカードは持ってるだけでもステイタスになるし、持ってるだけで女性からの眼差しが変わるので作っておいて損はないです。

 

退職日まで自衛官として責任を果たす事

なんだかんだ言いましたが、大切なのは退職日まで自衛官として責任を果たすことです。

私の同期にもいましたが、転職先の内定がすでに決まっていて退職日まで1ヶ月以上もあったのですが、通常業務も適当に行っている人がいました。

当人からすると退職日以降の仕事の話なんて関係ないと思うかもしれませんが、それでも最後まで部隊の一員としてしっかり仕事をしないと周囲からの目が厳しくなります。

最後の退職日までしっかり責任を果たして、最後の日には仲間から「がんばれよ」と言われるようにしてください。

 

自衛隊から民間企業に転職するコツは?

まず、前提として任期制自衛官の場合は満了日の3か月前までには転職活動を始めます。

曹や幹部の場合は、年度末や異動シーズンに合わせて退職することを中隊長に伝えて、それから転職活動をしましょう。

(内定だけ先に決めて「来月辞めます」とか言うと、間違いなく印象悪いし退職も渋られます。)

自衛官の転職活動は2種類

自衛隊から民間企業に転職する場合は、大きくわけて2つの方法があります。

  • 就職援護を使う方法
  • 転職エージェントを使う方法

就職援護で転職する場合は、地元今日を中心とした求人が多いので、募集されている職種には限りがあります。

任期制自衛官の退職後の転職先としては

約5割が生産・工員、ドライバーといった職業に転職しています。

(参照元:陸上自衛隊離職自衛官雇用ガイド

 

自分がやりたい仕事の求人がない、今まではとは全く別の職業への転職を考えてる場合には、就職援護を使っての転職活動は不利になりますね。

そういう場合であれば、民間の就職援護バージョンともいえる「転職エージェント」も使ってみると良いですよ。

私も最終的には転職エージェントを使って転職先をきめました。

 

転職エージェントでの求人数の取り扱いは就職援護の5倍以上といわれています。

その分、自衛隊のスキルを活かせる職業を探し当てるのが難しいですが、転職エージェントは利用者の方一人ひとりの希望と適性を踏まえた就職先を紹介しています。

自衛隊を辞めた後は全く別の仕事したいけど、自分が何をしたいのかイマイチはっきりしない…という場合でも、エージェントに相談しながら少しずつやりたい仕事を見つけるのもアリです。

私自身も自衛隊の経歴が一体どんな仕事の役に立つのだろうかと悩んでいましたが、自分では気づかなかった強味やアピールポイントを発掘して貰えたおかげでスムーズに転職先を決めることができました。

もし転職経験が無くて、何から始めたらいいのか分からない人は、転職エージェントを活用してみるのがオススメですよ。

 

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