幹部自衛官から民間企業への転職体験談
私は防衛大学を卒業後、陸上自衛隊の幹部に任官し、それから小隊長を務めていましたが、29歳のときに退官しました。
退官した理由は、足の怪我です。ある 理由で大きな怪我をしてしまい、股関節に後遺症が残ってしまい走れなくなってしまったのです。
そのときの私は、30歳前後の年齢でした。
しか も小隊長です。部隊を率いて国防にあたる者が、走ることができないとなれば、もはや自分は国防に貢献することができなくなることを意味してしまいます。
いさぎよく転職を決意
怪我をしてから、私は上官から転任について内示を受けましたが、私はそれを断り、退官する道を選びました。その方が潔いと思ったからです。
さて、29歳にして防衛以外のことは何も知らない私が民間企業で何ができるか非常に悩みました。
自衛隊時代はお金を使う暇がありませんでしたので、貯金はかなりありました。
そこでいったん実家に戻り、休息しながら、第2の人生を考えようと思いました。
実家では父親から「お前は軍人として厳しい訓練に耐えて きたのだから、お前を使ってくれる会社はたくさんあるだろう」と言われました。
営業職への転職活動
私は東京に出て自分の道を開こうと決心しました。
東京都内にワンルームマンションを借りて就職活動を開始し、インターネットの転職サイトを見ていて、何も 知らない自分には営業職しかないだろうと思わされました。
公共職業安定所の方からも、体力に自信があるなら営業職に適性があるのではないかと言われまし た。
そこで、大手の飲食店検索サイトを運営する会社に応募しました。
そして、民間のことは何も知らないが体力と根性には自信があるのでぜひ使ってほしいと頭を 下げました。
すると熱意が通じたのか、3か月ごとに契約を更新する契約社員として採用されました。
実績を挙げられなければ、3か月でクビです。
しかし、逆 に私は燃えました。
新しい仕事内容とは
この仕事は、居酒屋や喫茶店やレストランなどへ営業攻勢をかけて、飲食店検索サイトへの広告掲載を受注するのが仕事です。
当初は事前に 電話でアポをとってからお店へ行こうとしたのですが、なかなかアポを取れないので、入社3週間目からは飛び込み営業に切り替えました。
誰も仕事を教えてく れませんので、自分自身で営業方法を創意工夫して突撃していきました。
このとき、私の自衛隊時代の発想が活かされました。つまり、お客様の弱点を指摘し、これを改善することを提案することによって広告掲載を受注していくのです。
お客様の強みの部分を指摘しても広告を受注できるわけないのです。
この発想が功を奏して、私は次々に契約を受注していきました。そして、入社6か月で 正社員にしてもらうことができ、なんと入社満2年でグループリーダーに昇進させてもらうことができました。
まさに私の戦略と戦術によって、営業マンとして 成功することができました。
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