自衛隊からの転職経験談
私は、2年間陸上自衛隊の隊員として駐屯地で仕事をしていました。
高校を卒業してからというもの、特に目的も無くチェーン店のファミリーレストランでアルバイトをしていたのですが、ただただアルバイトをすることの虚しさと、両親からの目的も無くフリーターを続けるぐらいならどこかに就職しなさいという勧めから、たまたま見つけた自衛官募集のポスターを見て入隊することにしました。
入隊してからは、寝ても覚めても訓練の毎日で、体力的に非常にきつく、同期として入隊した者の中にはすぐに辞めていく者もいました。
しかし、逆に言うと、慣れてくればついて行けるようにもなりますし、毎日同じような訓練と体力作りが主な仕事なので、それを続けてさえいれば給料ももらえるし、世間で言うところの正社員という扱いにもなるので、精神的には楽だと感じる部分はありました。
任期満了で退職。転職活動へ
そして、2年が経ち契約更新の時期が迫ってきました。
仕事に関してすぐにでも辞めたいという程の嫌な思いは無かったのですが、毎日同じことの繰り返しでこのまま行くのかなあという思いと、自衛官として2年間やってきたのでもう良いかなという思いもあり、除隊を申し出て、就職活動をすることにしました。
私よりも先に除隊していた人たちを見ていると、大体は運送や工場といった、肉体労働の現場への再就職がメインのようでした。
⇒自衛隊員の転職といえば就職援護室だけど…本当の話って知ってる?
郵便局の配達員へ転職
私もそういう所をメインに探した結果、これまた偶然見つけた、配達をメインとした郵便局の非正規雇用の職に就くことができました。
非正規雇用と言っても、仕事を続けて経験を積み、後々試験を受けることで正職員になることが出来るという触れ込みがあったのに加え、民営化したとはいえ、郵便局が倒産することは無いだろうという部分から、安定を求めて職員となりました。
いつまでたっても非正規のまま
しかし、そこからは何年経っても非正規雇用の状態から抜け出すことが出来ませんでした。
私は無断での遅刻や欠勤も無く、毎日懸命に仕事に取組み、私のいる局で私の出来る範囲のことは全て出来るような状態になっていましたが、毎年ある正職員登用の試験を受けても一向に採用されることはありませんでした。
正直、このまま続けていても正職員にはなれないのではないかという思いが頭によぎり始めました。というのも、私よりも長く勤めており、私以上のスキルを持ちながら非正規で続けている人ですら毎年試験に落とされ続けており、少なくとも、私が勤めている間は試験で非正規から正規になった人を見なかったからです。
再度、転職活動へ
結局、30歳を目前にして、どうしても正社員としてどこかで勤めたいという思いから、私は郵便局も退職し、再度就職活動に入ることとなりました。
こういう状態になるのであれば、正直な所、あのまま自衛隊を続けていても良かったのではないかと思っています。
これまでは運良く仕事に就くことが出来ていましたが、年齢的な部分もあり、これからはどうなるかちょっと分からないなと思っています。
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